煙草とカセットテープの離婚

遠くにある文字は小声で話しているわけではない

ただ夢を見ている間だけの光にきみと並んだ。朝の梯子段から松の葉が吹き落とされ、さっきの顔は誰の長い休みにもとめられていたんだろうとテレビに重ねられる信号機。かれのもとに、泡のやせたコインランドリーが舞い込んで閉じたよ。理想的な出来事に前輪を乗り入れて、社会の汗に拭かれてきっときみの自走癖にまでくちばしを入れるタンクローリー四台、この深緑色の連帯に。